安全を守る現場

安心安全

何も起っていない時に何をするか

先日電車を利用した時、
人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れていました。
先頭車両に乗って出発を待っていると、
車内アナウンスで
まもなくドアが閉まりますと言っているのですが、
運転手さんがいません。
ドアが閉まる直前に運転手さんが走って来られ、
急いで準備をされました。
恐らくダイヤの乱れで、
運転手さんの担当変えが頻繁に起っていたのでしょう。
これまで長い間、
安全と定時性の狭間で働いてきた私にとって、
この光景は人ごとでは無く、
落ち着いて!安全最優先で!
出発が遅れてもいいからまずは安全確認を!と、
心の中で叫びながら見守っていました。

こういう時にこそ、
日頃の成果だけでなく手抜きも顕著に現れます。
会社の体質が現れると言っても
過言ではありません。
突発的な事が起こった時、
自分をコントロールして冷静に対処できるための
教育や意識付けができているか、
最前線のスタッフに負担がかからないよう
設備や環境を整えているか、
というような対策を万全にするには、
何も起っていない普通の時に何をしておくか、
日頃の危機管理がとても重要になってきます。

その時の運転手さんはとても若い方でした。
焦ったように走って運転席に乗り込みましたが、
運転席に入ると
落ち着いて出発前の確認をして安全に出発しました。
電車の場合は
このような光景が乗客から丸見えで
プレッシャーがかかるかもしれませんが、
安全最優先の対応を見たからこそ安心できるし、
乗客の信頼に繋がっていくと思います。
突発的な事が起っても、
それまでがんばってきた自分を信じて、
自信を持って臨んでほしいです!

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