盲点となる隙間

安心安全

公共交通機関の事故

1月2日に航空機の事故が起り、
1月23日に停電による新幹線運休が発生しました。
新幹線のお客さまにお怪我など無かったようですが、
復旧作業をされていた方が感電して重傷とのことで、
本当に心が痛みます。

いずれも事故が起ったその場面だけを考えると、
なぜ気がつかなかったんだろうと思いますが、
あれだけ混雑している羽田空港上空や、
次から次へと東京駅を発着する新幹線を見ていると、
過密ダイヤになっていないのか、と心配になります。

人は忙しくなればなるほど、
自分の担当業務に必死で、
周りの状況を見て仕事を工夫したり、
周りの人のことを見て助けてあげたり、
そんなことができなくなります。
そうすると、
誰も気がつかない隙間がたくさんできるのです。
私の担当はここまで、
それは別の担当の仕事、
というような境目です。
その隙間は落とし穴となって、
大変なことが起ってしまうのです。
過去にそういう経験を何度かしてきました。
普段はその隙間に誰も気づかなくても何も起らないのですが、
想定外の事態が起ったとき、
その隙間から不安全な要素が吹き出てきます。
その隙間を埋めるには、
どんなにシステム化が進んでいっても、
人の気づきが重要になってくると思います。

今バス業界では運転手不足が大きな課題になっています。
航空機の操縦士も、列車の運転士も同じで、
すでに課題認識され、対応が検討されているようです。
余裕が無くなり一人に大きな負荷がかからないよう、
この事故をきっかけに、
色々なことが見直されるといいなと思います。
そして交通機関を利用する私たちも、
突発的なことは起こるものだと考え、
何かあった時、交通機関の係員に頼るだけで無く、
事前に代替案を考えて行動することが大切だと思いました。


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