ゴジラ-1.0で知りたかったこと

変わる

なぜ政府ではなく民間なのか

ゴジラ-1.0がアカデミー賞を受賞し、
山崎監督のインタビューが数々報道されています。
私はぜひ聞いてみたいことがあったのですが、
その内容はなかなか報道されず、
やっとそのインタビューを見ることができました。
この映画では民間が結集してゴジラに挑むのですが、
なぜ政府でなく、民間にしたのか、
という理由です。

本作品は戦後直後の日本が舞台で、
政府が最も機能していない時代にゴジラが来たら、
というコンセプトが元々あったそうです。
その上で制作中にコロナ禍となり、
政府は何もしてくれないとまでは言わないけれど、
思ったほどやってくれない、
という世間の状況を目の当たりにして、
脚本がブラッシュアップされ、
より今の時代のゴジラになっていったそうです。
なるほど、時代を反映させる感覚がすばらしい、
結構ずばっとやったんだとすっきりしました。

アカデミー賞では視覚効果賞の受賞ですが、
日本人として考えるべき内容が
たくさん含まれていると思いました。
特攻隊の生き残りである主人公が、
戦争が終わってもずっと悩み続ける生き様とか、
破壊された銀座の街に
キノコ雲が立ち上がり黒い雨が降る場面とか。
人間は善でゴジラは悪と言えるのか、
危機的な状況の時、政府と民間はどうするべきなのか、
など色々考えてしまいます。

前回はモノクロ版で観たので、
カラー版でもう一度じっくり観ようと思いました。

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