心から湧き出る気持ちを込めて
久しぶりに飛行機に乗ると、
近くの席に幼稚園くらいの小さなお子さんがいて、
離陸前から飛行機こわい~と泣きそうになっていました。
飛行中はご両親が交代でずっと話しかけたり、
絵本を読んであげたりして、
お子さんは最後まで泣き出すこと無く無事着陸しました。
着陸するとすぐにお母様がお子さんを褒めていました。
「xxちゃん、最初は飛行機こわくて泣きそうになっていたね。
でも最後まで泣かないで飛行機に乗れたよね。
今までのxxちゃんより強くなったね!」
お子さんは自信にあふれた満面の笑みで、
本当にうれしそうでした。
この様子を見て、すばらしい褒め方だと感動しました!
若い頃に人が育つ”褒め方”を教えてもらったのですが、
このお母様はまさにその褒め方でした。
褒めてほしい時に、褒めてほしいところを具体的に、
褒めてほしい人に、褒めてほしい場所で、褒めてあげる。
そして、
横では無く縦で褒める。
横というのは、他の人と比較すること、
縦というのは、本人の前の状況と比較すること。
頭でわかっていても実行するのが難しいのですが、
このお母様は、
がんばったね、えらいね、
というだけの曖昧な褒め方ではなく、
お子さんの成長を考えた具体的な褒め方をされていました。
大切なのは、教えてもらったやり方やテクニックだけではなく、
相手のことを尊重し、心から応援したいと思う、
そんな素直な心から自然と湧き出る気持ちを込めて
褒めるのが大切なんだと、改めて思いました。
このお子さんがこれから大きく成長されるのを、
お母様と一緒に見守りたくなりました。