自分で自分を制御する

安心安全

起こり得ることは起こる

近所に50メートルほどの急な坂があり、
車は通れないのですが、
自転車がすごいスピードで坂を下りてくるときが多く、
危険な場所と表示されています。

この間この坂を歩いて下りていると、後ろから自転車が下りてきました。
最初に女子高生、その後ろにオジさんでした。
女子高生は私に気がつき、途中からスピードを落としてくれました。
オジさんはスピードを落とさず、
前を走っている女子高生を抜かす勢いでした。
女子高生が坂を下りきる時、
彼女は左の壁際から50センチほどの所を通っていました。
私はオジさんが次に下りてくるのを見て、
まさか彼女の左側を追い越すことはないやろう~
と思って見ていたのですが、
なんとそのオジさんは左に寄り、
わずか50センチの隙間で抜かそうとしました。
絶対無理やって、と見ていたら、
案の定、オジさんの前輪が女子高生の後輪にぶつかり、
2人とも転倒してしまいました。
幸いにも女子高生はすぐに立ち上がり、
2人とも大きなけがはなかった模様です。

このくらいなら抜かせると思ったのか、
予想より女子高生のスピードが遅かったのか、
左に曲がるため最短を通ったのか、
理由はわかりませんが、
人間の過信からくるミスは恐ろしいものです。

人間は誰でもミスをしますし、
いくら経験を積んでもミスをゼロにはできません。
誰かと一緒にいる時なら、
誰かに指摘されて、ミスを回避できる確率は高くなりますが、
1人でいる時は特に注意が必要です。
誰も注意してくれないので、
自分で自分を制御するしかありません。

一人の時に、どうしたらミスを防ぐことができるのか、
今までもこの課題にすごく悩んできました。
特効薬となる答えは見つからないのですが、
起こり得ることは起こるんだ、という考えの基、
起こり得ることを予測し、それを自分の意志で回避する、
ということは大切なのかなぁと思います。
そう考えると、あの時危険を予測していた私は、
オジさんが自転車のスピードを落とすような行動に出ればよかったのか?
えっ、どうやって?
と考えてしまいました。

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