老舗旅館の再開

ほんわか

石川県和倉温泉に佇む老舗旅館「加賀屋」
能登半島地震により
休業を余儀なくされていますが、
新館を建設し、
2026年冬の営業再開を目指している
という記事を見ました。
とてもうれしいことです。
創業以来、お客さまへの
心のこもったおもてなしを追求し続ける
加賀屋の舞台裏には、
小田真弓女将の
深い信念が息づいています。
以前読んだ小田女将が語る言葉を、
今でも教訓にしています。
「私の役割は舞台をつくることで、
 そこで美しく舞うのは社員たちです。
 社員たちがイキイキと楽しみながら働けるような
 環境を整えることが、
 私の仕事だと思っています。
 最終的な責任は私が背負うから、
 自分が正しいと判断するとおりにやっていいよ
 と言っています。」

この言葉から感じられるのは、
女将としての覚悟と信頼です。
女将は、社員一人ひとりの個性や力を信じ、
皆が輝くための舞台を整える
“裏方”に徹するのだと語ります。
その姿勢は、単なる指揮者ではなく、
自らの背中で社員を鼓舞し支える
“支柱”そのものです。
接客業は「見えない努力の連続」とも言われますが、
小田女将の考え方はそれを裏付けるものです。
社員が楽しみながら働き、
互いを尊重し合う職場環境が整っているからこそ、
加賀屋はその名にふさわしい
一流のおもてなしを提供できるのだと思います。

日本には多くの企業がありますが、
小田女将のように
社員の能力を信じ、
環境を整え、
責任を引き受けるリーダーが増えれば、
どれほど日本の力になるでしょうか。
老舗旅館の伝統を守り続けるという責任以上に、
人を育て、
未来を拓こうとする熱い思いが込められています。

新しい加賀屋の舞台、
とても楽しみです。
日本の誇りになるべく、
これからも輝き続けてほしいと思います。

タイトルとURLをコピーしました