私は毎朝お気に入りの納豆を食べています。
先日その納豆が無くなったので買いに行くと品切れ、
翌朝の分が無かったので、仕方なく違う納豆を購入しました。
やっぱり味が違うので残念、なんか損した気分。
そこでふと、この購入は正しかったのかと思いました。
1日がまんして、
翌日お気に入りの納豆を買った方が良かったのではないかなと。
要するに、お気に入りの納豆を食べることより、
毎朝欠かさず食べることを優先したということです。
買った時はそこまで考えていなかったけれど、
今思うとちゃんと考えて決断するべきではないか、
という反省です。
納豆なので200円以下の話、
もっと高価なものだったらちゃんと考えて買っていたと思います。
値段によって判断が変わるって、
人間の脳の仕組みって面白いです。
今回の判断には
脳の意思決定メカニズムが関わっているようです。
★ 即時性バイアス(即時報酬の優先)
人間の脳は「今すぐ得られる満足」を重視する傾向があるそうです。
たとえベストではなくても
「納豆を食べる」という習慣を守るために、手に入る納豆を買った。
この時、脳の線条体やドーパミン系は
「納豆を食べること」自体に反応して快を得ようとするそうです。
★ 意思決定における価格の重みづけ
金額が小さいと、前頭前皮質が「まあいいや」と判断を簡略化。
これが価格によって慎重さが変わる理由のひとつだそうです。
これらをマーケティングに置き換えて考えてみると、
ポイントが見えてきます。
★ 即時性バイアス → 「すぐ手に入る」「毎日使える」の訴求
人は“今すぐ”の満足に弱いので、
「明日の朝も困らない」「冷蔵庫にこれがあると安心」というような
ストック提案が有効
★ 比較と価格感覚の鈍化 → 小額商品でも“こだわり”を伝える
安価な商品は
「まあこれでいいか」と選ばれがちなので、
「菌が違う」「健康維持におすすめ」など
感情に訴える違いが重要
たかが納豆の話ですが、
考えてみると色々勉強になることがあるもんです。
私のように、
他の商品を買ってもまた戻ってくるリピーターがいるのなら、
「一度浮気しても戻ってくる人多数!」
「浮気しても戻ってくる味、って実は誇りです」
などのコピーは
実は共感と安心を生むフレーズだそうです。
言われてみればそうかもしれませんが、
本当でしょうかね??