内発的動機

前向き

「楽しそう!」は大切

採用試験のシーズンです。
面接で何を準備したらいいかなど
私も質問を受けています。

アメリカの軍人さんの入校試験で
面白い調査があったそうです。
志望動機の答えについては、
大きく2つに分かれていて、
国に貢献したいや、
技能や素養を身につけたいという
手段動機と、
軍人さんの仕事そのものが楽しそうという
内発的動機です。
手段動機というのは、
その仕事でなくても達成できる手段にすぎないのですが、
現状は、手段動機をたくさん挙げた人ほど
内定や合格をもらいやすいようです。
これは普通の会社でも同じかもしれません。
この調査では、
入校してから、
誰が厳しい訓練を終了したのか、
誰がドロップアウトしたのかを
何年にもわたって追跡したところ、
内発的動機で入校した人の方が
より出世し、
手段動機で入校した人は
その後の成績がそれほど芳しくなかったそうです。

面接で、「楽しそうだから選びました、以上」
で終わるのは無理があるかもしれないですが、
面接する立場の人は、
手段動機だけで体裁良くまとめていないか、
内発的動機はあるのか、
ということは、
注目した方がよさそうです。

日本人は働きがいや働く幸福度が
世界ワーストワンと言われています。
その中で、
働きがいのある企業ランキングで
上位に入る会社は、
会社が優位に立つのではなく、
社員一人ひとりが自ら意志を持って働き、
やりがいや楽しみを感じる、
そういう環境を大切にしているようです。
これからの人手不足に対応していくには、
内発的動機が入社後も維持されるよう、
より一層工夫が必要なのだと思います。

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