調身、調息、調心
幼稚園の頃から途切れることなく
年度の節目を経験してきましたが、
今年の4月は何の縛りも無い
年度始まりとなりました。
せめて気持ちを新たにと
久しぶりに所作の本に目を通しました。
日本人の美徳である
慎ましさや謙虚さが現れる
美しい所作の基本が記されています。
今まで何度か読み返してきたのですが、
年度始めにまた読んでみて、
改めて背筋が伸びる思いです。
「調身、調息、調心」
という禅の言葉からくる説明が好きで、
「姿勢」と「呼吸」と「心」は
深く関わり合っていて、
美しさの基となっていると書かれています。
確かに身近にいる素敵な方は、
背筋が伸びていて、
お辞儀ひとつとっても感じがよく、
どんな時でも変わらず
落ち着きがあり物腰柔らかです。
内からにじみ出てくる
美しさがあります。
先日街中に出ると、
訪日外国人の方がたくさんいらっしゃいました。
その中で
日本人の所作を見て
美しさを感じている方はどの程度いるのだろう、
と考えてしまいました。
せっかく日本を訪れてくださったのなら、
日本で生まれ育った人達の
美しい所作や心の優しさを
たくさん感じてほしいと思います。
そして自分自身も、
日本人の誇りである美しい所作を身につけ
いつも穏やかで
美しい心を持つ人を
目指したいと思います。