ストレスのコントロール
心理学者が実施した
クモ恐怖症を抱える人に対しての実験を知りました。
恐怖症克服のための治療法でもあるそうです。
ガラス容器に入ったクモを見てもらった後、
3つのチームに分けます。
① クモが無害であることを伝える
② クモへの感心をそらすための質問をする
③ クモに対する感情を言語化する
③のチームの人達は、
見た目きもち悪い、とか、
毒を持ってそうで怖い、など
嫌だと感じたことを言語化することで、
不安が鎮まって
ストレスを軽減する効果があったそうです。
①と②のチームの人達は
恐怖感が悪化したそうです。
脳の仕組みとしては、
言語化することで、
不安や恐怖といった感情の中枢である
扁桃体の興奮が抑制されるそうです。
普段の生活の中で、
嫌だとか、不安だとか、ムカつくなど
マイナスな感情が増えてきたら、
何もしないで苦しんだり、
考えたくないと避けるより、
正面から向かい合い、
自分の感情を言語化した方が、
気持ちが落ち着いてくるようです。
誰かに話すとちょっとすっきり、
というのは
このような脳の仕組みになっているからなのですね。
ちなみに
「なんとかなるさ」と何度もつぶやけば、
脳に対しての暗示効果も加わり、
さらに落ち着いた気持ちになるそうです。
人間の脳の仕組みを知ることは
とても面白いです!