まもなく1歳になる孫に会ってきました。
なんでも口に入れてしまう時期で、目が離せません。
ティッシュを見つけては口に、
落ちている葉っぱまで手を伸ばす。
大人にとってはハラハラの連続ですが、
そんな中でもふと見せる笑顔に、
心がすっと軽くなります。
赤ちゃんの笑顔って、本当に特別です。
誰かに媚びるわけでもなく、
何かを計算しているわけでもない。
ただただ、うれしい、たのしい、好き、
そんな“今”の気持ちが
そのまま表情にあらわれていて、
見ているだけでこちらまで
笑顔になってしまいます。
私たち大人は、日々の生活の中で、いつのまにか
「こうあるべき」とか
「失敗しちゃいけない」とか、
心に重たい荷物を
いっぱい背負ってしまっています。
特に新年度が始まるこの時期は、
環境の変化についていくのに必死で、
なんとなく憂鬱になったり、
気持ちがふわふわしたり。
でも子どもたちは、
昨日のことも、明日のことも、
心配していない。
目の前のことに夢中になって、
転んでも、泣いても、
また笑って起き上がる。
そんなふうに“今”を全力で生きる力は、
子どもたちだけのものではなく、
私たち大人も本当は持っているんですよね。
だからこそ、私たち大人も、
時には立ち止まって深呼吸して、
「まぁいいか」と荷物を一つ降ろしてみる。
そして、何か小さなことに
「ありがとう」と言ってみる。
無理に前を向こうとしなくても、
ほんの少しだけ笑ってみる――
それだけで、
心が少し軽くなることもあるんじゃないかな、と思います。
春は、いろいろな始まりが重なる季節。
だからこそ、
仕事やめんどうなことは忘れて、
自分のペースを大切にして、
子どものように、
何気ない今日の一瞬を味わってみる、
そんな時間も大切だと思えたひと時でした。