街で見かける子ども食堂、
全国1万ヵ所を超えたそうです。
長年子ども食堂を続けてこられた方が
一線を退かれるという記事を読みました。
その決断の背景にある言葉の一つひとつが、
胸に刺さりました。
「月に1度や2度、食事を提供しても、
子どもの貧困は変わらない」
「こども食堂が、
貧困解決の象徴になってしまった」
「私たちは行政の下請けではない」
この方は長年の経験から
目の前の子どもたちの笑顔の裏にある、現実の厳しさを、
きっと何度も何度も感じてこられたのでしょう。
ストーリーとしてはきれいに見える子ども食堂も、
その運営は決して生やさしいものではありません。
子どもの貧困は、
親の就労・教育・住居環境など、
複雑に絡み合った社会の構造的な問題です。
一食のご飯では変えられない現実が、
確かにそこにはあります・
もちろん、子ども食堂は素晴らしい取り組みです。
居場所ができること、
ご飯を一緒に食べられること、
つながりを感じられること・・・
それらは子どもにとって大きな支えになる
でも、それだけで
子どもたちが抱えている“根っこ”の問題が
解決するわけではない。
だからこそ、
「子ども食堂をやっていれば大丈夫」
という風潮には、
危機感を抱かざるを得ません。
「地域の力で支え合う」とよく言われますが、
それは簡単なことではありません。
運営しているのはボランティアの方々です。
行政や企業の支援もありがたいですが、
時にその“善意”が、
「それで問題は解決した」と思わせてしまう
落とし穴になることも。
私自身も、
「本当に子どもの未来のためになっているのか?」と
立ち止まることがあります。
一人の子どもの人生を支えるには、
もっと根本的な社会の変革が必要だと
痛感しています。
今回の記事を読んで、
「きれいなストーリーでは終わらせない、
現実を見る目を持ちたい」と、
改めて思いました。
そして、それでも
「小さな温もり」が明日を生きる力になることも、
同時に信じていたいと思っています。
いつもこのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
これからは今までよりもゆるりと更新してまいりますので、
気が向いたときに読んでいただけると幸いです!