教え方の引き出し
青空が広がる良い天気で、
風が弱く穏やかな日は、
心も穏やかになります。
そしてそんな日は、
イソップ童話の
「北風と太陽」を思い出します。
北風と太陽が、
旅人の上着を脱がす勝負をする有名な話で、
ビジネス寓話としても認識されています。
力尽くで脱がそうとする北風と、
旅人の立場に立って考えた太陽、
ビジネス寓話とは、なるほどな~と思いました。
人を教育したり、指導したりする時、
気をつけないといけないのは、
教えているつもりが、
相手をコントロールしていることがある、
と教えてもらったことがあります。
相手の行動を変えるのが目的なのに、
北風のように、
自分の言うことを聞くように、
相手をコントロールしてしまうのです。
北風は自分中心のやり方、
太陽は相手中心のやり方です。
旅人の立場で考えると、
北風のやり方はやらされている、
太陽のやり方は自分の意志で行動を変えた、
ということになります。
教育・指導という観点で、教える立場からすると、
場合によっては、
北風のやり方が必要になる時もあります。
大切なのは、
一番良い結果を出すために、
どのやり方が一番良いのか、
自分で状況を見極め、使い分ける、
ということだと思っています。
そのためには、
自分のやり方は一つや二つだけではなく、
引き出しをたくさん作ることが必要になってきます。
子供が小さかった時、
こういう視点で童話を読んであげればよかったと、
後悔先に立たずです。。。