以前子育ての講演会で、とても役立つ話を聞きました。
「楽しい」と「うれしい」は違うということです。
小さい子が夢中になってお絵描きをしている時は、
「楽しい」から描いている状態です。理由なんて無い。
自分の内面からの好奇心で動いている内発的動機という一番強いモチベーション。
ここで絶対にやってはいけない声かけが
「えらいわね」「○○ちゃん上手ね」などと褒めることだそうです。
そうではなくて、「この絵、私好きだわ」と言っておけばいいそうです。
ちょっとびっくりでした。
子供は褒められたくて描いているのではないのに、
それが何度も褒められて「うれしい」思いをするうちに、
お母さんに褒められたいから描いているのだと認識してしまい、
急速にお絵描きを「楽しむ」気持ちを失ってしまうということだそうです。
「うちの子、飽きっぽくて」という悩みは、
よく聞いてみると、単に親が興味をそぐ声かけをしただけ。
「上手ね!」と言っちゃったら、興味はどんどん移っていく。
うれしさの刺激で、もっと親に褒められたいとなってしまう。
そうではなくて楽しさを刺激してあげることが重要なのだそうです。
びっくりなのですが、これを職場での仕事に置き換えるとよく理解できます。
<子どもが絵を描くとき>
内発的動機:「この色を使ったら面白そう!」(自分の興味で描く)
外発的動機:「お母さんに褒められたいから描く」(他者の評価が目的)
<職場での仕事>
内発的動機:「この仕事するの、ワクワクする!」(知的好奇心でやる)
外発的動機:「上司に評価されたい」「昇進したい」(評価・報酬が目的)
もちろん、外発的動機が悪いわけではなく、短期的なやる気につながることはあります。
ただ、長期的に続けるには内発的動機が重要になります。
でも実際は「内発的動機で動きたいのに、外発的動機に縛られている」
というケースは多いと思います。
例えば、
「この企画、絶対に面白い!」→ でも上司が「前例がないからダメ」と言う
「もっと自由な発想で働きたい!」→ でも「評価システム」に縛られる
「お客さまのために本当にやりたいことをやりたい!」→ でも「短期的な売上優先」
これって、ワクワクを奪われるどころか、長期的には組織の活力を失わせます…。
これからの時代、のびのび仕事ができる=楽しいことができる会社が選ばれるのかもしれません。
・「心理的安全性」があり、自由に意見を言える
・評価よりも「楽しさ」や「やりがい」を重視する
・失敗を許容し、挑戦できる文化
こういう環境が整っている会社ほど、クリエイティブで強くなっていくのではないでしょうか。
採用が売り手市場と言われている昨今、
採用する側のヒントになりそうです。