ある会社で同じ部署で同じ時期に働いていた2人の社員がいました。
次の部署に異動になってから、
「前の部署はどうだった?」と聞かれた2人の答えが全く違っていました。
Aさんは、「変わった人ばかりいて、最悪だった。
この先のことを考えたら、あの部署は経験する価値が無い」、
Bさんは、「あまり教えてくれない人もいたけれど、
自分で考えたり調べたりする習慣が身についてとても勉強になった。
これからの仕事にも繋がる知識も学ぶことができた」
人は同じ経験をしても、
その経験に対する「意味づけ」や「解釈の仕方」が
全く違うのだということがよくわかる事例です。
Aさんは、全体的にネガティブな解釈をしていて、
自分の価値観に合わないと周りの環境や人を非難するが、
Bさんは、何事も前向きに解釈していて、
どんな環境でも自分にプラスになる要素を探すことができ、
経験を未来の自分への投資に変える力があります。
経験を資産化する思考です。
2人の違いから、自分の未来に活かすための解釈力が、
その人の成長やキャリアに大きく影響するのではないかと思えます。
ちなみに10年後、
Bさんは、その部署の方々から定期的にお誘いを受けていて、
ずっとつながりがあるそうですが、
Aさんはほぼ全員とご縁がないようです。
Bさんの一生懸命仕事をする姿勢や、人との関わり方、
そして自分で考えて行動する力が
周りにもしっかり伝わっていたのかもしれません。
人は一緒にいて気持ちの良い人、前向きな人のことを覚えているものです。
短期的な成果や肩書きより、人としてどう関わったかが、
長い目で見ると人脈や信頼に繋がるんだなぁと、改めて感じます。
プラスに受け止める力、前向きに活かす力は、
今も未来も、きっとたくさんの人を惹きつける強みです。
そういう生き方をしていると、
自然と同じ価値観の素敵な人たちが集まってくるのだと思います。
Bさんは仕事場だけでなく、生き方のロールモデルにしたいですね!