接客の仕事をしていた時、
お客さまの見送り方を教えてもらい、
中でも、姿が見えなくなるまで見送る、
というのは
今でも役にたっています。
コンサルタントの仕事をされている方が、
良い経営をしている会社か、
そうでない会社か
見分ける方法の一つとして紹介されていたのが、
帰り際の見送り方でした。
良い経営をされている会社のほとんどは、
訪問したお客さまが帰る時、
姿が見えなくなるまで見送ってくれる、
経営に苦戦している会社は、
そうでなかったということです。
「今日はありがとうございました」と
帰り際にとても素敵な笑顔で挨拶されて
良い気分でその場を去っても
振り返った時誰もいなかったら、
少し寂しい気持ちになります。
逆に丁寧に見送ってくれる姿を見ると、
大切にしてもらっていると感じることができ、
いつまでもその印象が心に残ります。
これを余韻効果というそうです。
『出迎え三歩、見送り七歩』という言葉もあります。
お出迎えする時は、三歩前に出て内に招き入れ、
お見送りする時は、七歩外に出てお見送りをする、
日本のおもてなしの原点が表されていると思います。
せっかくの日本の良さ、
これからも続けていき、
引き継いでいきたいものです。