小5時代の感動

変わる

小学校5年生の時、
初めて宝塚歌劇を観て、どはまりしました。
「ベルサイユのばら」の初演です。
池田理代子さん原作の漫画を、
宝塚歌劇団専属脚本家が潤色・脚本化し、
俳優の長谷川一夫さんが演出したミュージカルです。
1974年の初演以来再演を繰り返し、
2014年には通算観客動員数500万人を超え、
宝塚歌劇団史上最大のヒット作と言われています。
先日何十年かぶりに、歌劇場の前を通りました。
当時は小学生ながら
狭い楽屋出口前で、
トップスターの出待ちをしていたのですが、
今その場所は広いスペースに変わっていて、
多くのファンがスター達と会えるようになっていました。
時代は変わっています。

一昨年、宝塚歌劇団で悲しい事件が起りました。
長時間労働、厳格な上下関係、安全配慮、など
色々な問題が浮き彫りになりました。
キラキラした夢のような舞台の裏側は、
こんな実態だったんだと思うと
とても悲しい気持ちになりました。

今回の事故を受けて、
私達も同じ過ちをしないことが大切だと思いました。
例えば「閉ざされた環境」の危険性。
長い歴史を持つ組織ほど、
外部からの目が届きにくく、
内部の問題が見過ごされがちです。
でも環境が変わらないままでは、
組織自体も変わることができません。
変わらない組織には
成長も未来も無いと思います。
変化を恐れずに外部の意見を取り入れ、
内部の透明性を高める努力がいかに必要か、
それを改めて思いました。
また組織文化の改善も欠かせません。
「これが当たり前」と思っていることが、
本当に今の時代に合っているのか。
これだけすごいスピードで世の中が変わっている中、
変化に対する気づきの感度が鈍いのは致命傷です。
時代に即した健全な組織文化を育てるべきです。
環境を変えることは簡単ではありません。
しかし、その勇気ある一歩があるからこそ、
未来がより良いものになっていくのだと思います。

私が小学生の時に見た
キラキラした夢のような舞台が
これからも日本の伝統文化として残り続け、
観劇したすべての人に夢と感動を与える、
そんな宝塚歌劇団であってほしいと願います。

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