注意力には限界あり

変わる

心理学では多くの実験がありますが、
有名な「Invisible Gorilla」という実験があります。
白いTシャツを着た3人と
黒いTシャツを着た3人が
バスケットボールをパスし合う動画を見て、
白い3人が何回パスをしたか数えるよう指示されます。
これは回数の正解が重要なのではなく、
途中でゴリラが出てくるのですが、
それに気がついたかどうか、
という実験です。
なんと40%以上が気がつかなかったそうです。
ちなみに黒い3人のパスを数えるように指示した場合は、
ゴリラに気がついた人は80%を超えたそうです。
人間は視界に入ったものをすべて見ているわけでは無く、
見ようと思っていることは目に入るが、
そう思っていないことは目に入らない、
それを認識する実験だそうです。

日常生活の中で、似たような現象は誰でも経験しています。
・スマホを見ながら歩いていて、前から来た人に気がつかない
・運転中に何かに気を取られると、何かが飛び出して来ても気がつかない
・仕事に忙殺されていて、他の予定を忘れてしまう
・考え事に集中しすぎて、横の人にあいさつされても気がつかない
この心理を悪用して、
人を騙そうとする詐欺もいるので要注意です。

人間の注意力は限られているので、
一つの刺激に対して集中すると、
他の情報を十分に処理できなくなるそうです。
(非注意性盲目というそうです)
このような状態を100%防ぐことはできないと思いますが、
注意力には限界があることを認識し、
自分の行動や判断に過信せず、
冷静に自分をコントロールできるようになりたいものです。

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