小さな活動が大きな結果へ
30年ほど前、ある町の海岸に
製造工場の誘致のため埋め立ての話が出たそうです。
それを聞いた当時50代前半の有志が
美しい海と海岸を守りたいと
町長に直談判したけど叶わず。
それでも何か事を起こさねばと考え、
ささやかな抵抗として
同級生3人で
ゴミが多かった海岸の掃除を始めたそうです。
そうすると掃除の輪が10人、20人と増えていき、
海岸はどんどん綺麗になっていきました。
その後バブル崩壊もあり埋め立て計画は頓挫、
美しい海岸を残すことができたそうです。
干潮時には砂浜に大小の潮だまりができ、
水面に映り込んだシルエットが上下対象に反射する
美しい写真がSNSに投稿されたことをきっかけに
海外にも人気が出て、
今や年間約45万人が訪れる
絶景スポットとなったそうです。
最近色んなことを考えるだけで、
行動に移せないジレンマがあったので、
この話を聞いて、
3人の行動力に感動しました。
なぜそこまで熱い思いを持って行動したのだろう、
どういう未来を描いていたのだろう、と
色々考えました。
この方達は、
埋め立てによって工場ができて
雇用を生み、お金を生むと言われたけれど、
こんなきれいな景色は
お金を超える価値がある、
という信念を持っていました。
町の未来を守るため必死に行動されたのです。
私も見習わねばと反省しました。
海岸の清掃は今も続いていて、
小学生から90歳近くの方まで、
なんと200人ほどが参加されているそうです。
最初は3人だった小さな活動が
少しずつ大きくなり
30年もの間で大きな結果に繋がりました。
これは昔の話、というのでは無く、
今の時代こそ、
熱い思いや信念を持って
周りを巻き込みながら行動する力が、
重要になってくるのだと思います。