For me から For you へ
大学で仏教学を勉強していて、
必須科目だから仕方なくやっていたのですが、
意外に面白く、人生に活かすことができそうです。
レポートでは「苦しみ」をテーマにしたのですが、
仏教の世界では、
この世に生まれてくること自体苦しみだそうです。
「一切皆苦」という言葉どおり、
生まれてきても、
人生には避けられない苦しみが山ほどあるからです。
確かに、現代の生活においても、
人間関係、ビジネス、天災、挫折時、と、
あらゆる場面で一切皆苦が待ち受けています。
では苦を無くすにはどうすればよいか、
心の内の執着という「煩悩」を無くせばいいそうです。
能力や熱意は素晴らしいのに、
考え方が間違えているために
残念な人はたくさんいます。
その多くを占めているのが、
自分の思い通りにならない、
自分だけ損をしている、
自分以外はどうでもいい、
というような、自己中心的な煩悩のようです。
自分が中心にならなければ不満がたまり、
苦しみの元を
どんどん抱え込んでいくことになります。
自分で自分を苦しめているのです。
自分の考え方を変えるのは容易ではありませんが、
人間は誰でも
自己中心的な煩悩を持っていることを自覚し、
冷静に自分を見つめることは大切だと思います。
苦しい時ほど、
自分だけのことを考えるのでは無く、
思いやりの心を持って周りのために力を使う、
そして小さなことでも
喜びと感じられるようになる、
そうすれば、
少しは苦しみを緩和することができるかもしれません。
と、レポートに書いたものの、
言うは易く行うは難し、
人間の永遠のテーマですね。
