私がこれまで働いてきた中で、
尊敬する元上司ベスト3の方々がいて、
その中の1人と
先日久しぶりに再会しました。
実は、その方と一緒に働いたのは
2年にも満たない短い期間でした。
それでも私の人生に
大きな影響を与えたのはなぜだろう?
とあらためて考えてみました。
思い浮かぶのは、その人の持つ人間性です。
まず、「誰に対しても平等に接する」という姿勢。
若手の私にも、経験豊富な社員と同じように接してくれました。
そして、「自分の考えを押しつけない」。
現場を知らずに偉そうに指示を出す上司が多い中で、
その人は違いました。
どんな意見や考えにもしっかり耳を傾けてくれて、
適切なアドバイスをしてくれました。
さらに、「部下にも感謝の気持ちを忘れない」。
どんなに優れたリーダーでも、
周りの支えなしには成果を出せません。
それを理解し、部下にも敬意を払っていたのです。
若い頃って「経験が少ないから」と軽視されがちですが、
それでも一人の人間としてリスペクトしてもらえると、
「自分は大切にされている」と感じることができ、
自然とやる気が出てきます。
また、
直接指導を受ける機会は少なかったにもかかわらず、
行動を見ているだけで学ぶことが多かったのです。
「本当のリーダーシップとは、存在だけで発揮できる」
と聞いたことがありますが、
まさにそれを体現していた人でした。
その人と一緒にいるだけでやる気が湧き、
自分もがんばろうと思えたのです。
このような上司がいる職場であれば、
社員のエンゲージメントが高まっていくのだろうなと実感しました。
リーダーとは、肩書きや地位で決まるものではなく、
「どういう人間であるか」によるものだと思います。
人は「何を言うか」よりも
「どう生きるか」を見ています。
だからこそ、私もそんな存在になりたいと思いました。
これからも、行動や姿勢を通して、
周りに良い影響を与えられる人になりたい、
そう強く感じた再会でした。